発達障害と言えばソフトに聞こえるけど、正式な名称は自閉症スペクトラムでそれが社会性との障害を端的に表しており重く感じるのは私だけでしょうか。
著者の発達障害を改善できるという視点にはとても共感します。
発達に凸凹がある人を社会にも受け入れてほしい、マイノリティにも優しい社会になってほしいとは常々思っているのですがが、社会がそう簡単に変わるとは思っていません。
変わったとしても息子が大人になるまでには間に合わない。
なので子供が小さいうちは改善させることが、親である私の一番の役目だろうと心しています。
著者の澤口先生は脳科学者であり、発達障害は脳機能障害と位置づけておられます。
八歳未満の脳は未熟で脳の機能が未分化なので、自分の主張する方法を使えば改善できる、との主張。
この辺りは概ね同意できる。
また発達障害のリスク要因(つまり発症の確率を上げたり症状を悪化させたりする要因)は遺伝的リスク要因と環境的リスク要因があり、そのリスクを減らせば発達障害は防げるよと書かれています。
高齢出産を避ける
出産後1時間以内に赤ちゃんを抱く
妊娠中は喫煙しない
母乳で育てる
などです。
えーと先生、私ここに書いてあることはちゃんとやってたんですけどね。
息子は自閉症なんですよ。
もし気を付けなければもっと酷い状態だったのかもしれませんが、この点に関しては澤口先生に文句を言いたいです(笑)
また3歳以降の改善法として、集団遊びとか挨拶をさせるとか生活習慣を身につけさせろ、とか書いてあるのですが、そもそもそのスキルがないから困ってるんじゃないの?と思いました。
集団遊びができれば苦労しないよ…
問題行動を減らし、スキルを教えていくのが療育なわけです。
結局大人の言うことを聞いてくれるコンプライアンスがなければ、手洗いや偏食をしないなどの生活習慣って身につけられないですしね。
ある程度大人の指示に従えてスキルを持っている子供には有用な方法かなとは思います。
息子が5~6歳になったらまた読み返そうかな。