突然夫を亡くされた女性のお話。
Amazon の批判レビューに感じる違和感よ…
自分の感情ばかりで子供がかわいそう(かわいそうって一番嫌いな言葉)という批判や、家族が生きていることが当たり前じゃない、というのを作者は今まで知らずに生きてきたのか?といった批判には首をかしげました。
身近な人、家族が健康に生きているのは奇跡だということは誰でも頭ではわかってるでしょうよ。
東日本大震災や数々の災害、自分や家族の病気など大人ならば一度は経験し、理解しています。
でも小さい子供を二人育てていて、お仕事もされている忙しい日常なら、毎日それを噛み締められないです。
そんな暇ないもの。
確かにこの漫画は夫を亡くされた女性の心情の変化がメインなので、こういうレビューが出てくるのも仕方ないかなとは思うのですが…
誰もが毎日毎日奇跡を感じて生きているわけじゃない、できないことで他人を責める資格を持っている人などいない、とこの漫画を批判する人には言いたいです。
私は若い家族を失くした経験はありません。
両親、夫、子供も元気です。
月並みな意見ですが、経験した人にしか分からない苦しみだと思います。
愛別離苦は仏教の「八苦」の中でも生老病死と同じかそれ以上に辛い苦しみですね。
最後のページには旦那さんの私物や仕事場所、棺に書いたメッセージそしてお二人の結婚写真が載せられています。
愛した人がいない日常と愛した人の存在の大きさが現実感をもってぐっと迫ってきます。
死別から3年経ってやっと悲しみが薄れてきた、でもそれでも寂しさはますます募ると。
想像を絶するような体験をされた方から以下の言葉を聞き、改めて1日1日を尊んで生きていこうと誓いました。
思い描いても未来はないかもしれない
いつだって心に残るのは今を積み重ねた過去だけだから
いつかの幸せではなく今の幸せを願う
家族を大切に生きていきたいです。
著者の方や同じ経験をされた方に楽しくて幸せな出来事が沢山起こりますように。
Kindle Unlimited 対象なのでUnlimited会員の方は無料で読めます 。