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流れるように鮮やか。
9巻一気読みしてしまいました。
中学生にして天才マジシャン長見良。
小さい頃から師事したマジシャン龍五郎の孫、北條(セキュリティ会社のサラリーマン)を相棒に、マジシャンで人を魅了していきます。
最初はカジノに出没したり(イカサマをして勝ちまくりw)公園でマジックを披露するに過ぎなかったのですが、北條の後押しもあって芸能事務所に入りステージやテレビ番組でもマジックを披露していきます。
主人公は冷静で達観しており、降りかかってくる試練を通じて大きく成長するという話ではありません。
ただただ全巻で繰り広げられるマジックに魅せられます。
金に汚い芸能会社社長から子供まで、良君の天才的な腕前に心捕らわれるのが読んでいて気持ちいい。
そう、怪盗キッドに似てるわ(まじっく快斗とコナンの)
ちなみに主人公の良君はディスクレシアであり、ひらがな漢字アルファベットの読み書きができません。
言語療法士の先生や通級の先生と読み書きの練習をする場面が所々に出てきます。
学校ではそれが原因でクラスメイトにからかわれたりいじめられたりしてるのですが、飄々とかわし、自分には大人と対等に渡り合えるマジックがあるから、とたまに反撃しても強い。
発達障害の子でも超スペシャルな才能を持っいるのは極僅かで、大体の人は社会スキル、言語スキルや運動スキルが凸凹して困っているのが現状ですが…
障害のことなど忘れ、ただ魔法にかけられたい方におすすめです。
現実逃避できます。
全巻Kindle Unlimited対象です。