昨日地下鉄に乗っていた時、息子一人だけを座らせていると隣に若い女性の方が座って来られました。
優しいお姉さん、子供にも私にも座っていいですか、と笑顔で聞いてくれます。
その笑顔に反応したのか、この人なら話せるセンサーが発動したのか、「こんにちは~!」と話しかけ始めました。
息子大人に話しかけるのは良いのですが、同じ事を何度も言ったりするので私は冷や汗…
息子「こんにちは~!」
お姉さん「こんにちは」
息子「大きくなったらお寿司屋さんになる」
お姉さん「そうなの、すごいね^^」
息子「こんにちは~!」←また
お姉さん「こんにちは」
息子「ぐらぐらするね」
お姉さん「足がぶらぶらするもんね、ちゃんと捕まっておこうね」
息子「届かないね」
お姉さん「うん?届かないね、そうだね」(多分つり革に届かないということ)
息子「ジャムおじさんがパン作ったの」
お姉さん「何作るの?」
息子「今日遊びに行ったね」
お姉さん「そうなの!どこに行ったの?」
息子「えーっと…はしご登った」(児童館でのアスレチックの話)
お姉さん「そうなの!お母さんと行ったの?」
息子「木の玉も入れたね、いっぱい楽しかったね」
お姉さん「楽しかったの!良かったねえ」
息子「10って書いてある」(地下鉄のつり革広告)
お姉さん「10?どこに書いてあるの」
息子「大きくなったらお寿司屋さんになる」
お姉さん「そうなの~美味しいお寿司作ってね」
息子「こんにちは」
お姉さん「こんにちは」
会話にならねえ
お姉さんが優しくコミュ力が高かったのでなんとかなりましたが…
「どこに行ったの?」等私からの応答だったら答えられられることでも、家族以外の人から聞かれたらまだ答えられないことがよくわかりました。
後そもそも発音が悪いのか、息子が言ってることが聞き取れないこともあり…
いつも一緒にいる私だから理解できているだけで、第三者からは取りにくいようです。
息子は三語文位は話せて、なおかつベラベラと話しているので、「お話上手だね~!」と言われるのですが現状はこんな具合です。
応答すら怪しく、会話には程遠い。
親の欲望は果てがないですね。
発語がなかった一年半前は、なんでもいいから言葉を話してほしい、ママって呼んで欲しいと切望していたのですが、話すようになったらちゃんと会話をしてほしい、余計なことを話さないでほしい…と。
先日行った公園で出会った、おそらく障害を持っているであろう12歳位の男の子を思い出しました。
遊具で遊ぶことなく公園内をずっとうろうろしていた男の子。
顔見知りであろう同学年の子や全く知らない女性を追いかけて、「バイバイ~」とずっと言い続けてたんです。
悲しいですが、同学年の子からは「また〇〇が来た~」と言われ、知らない人はあからさまに警戒していました。
こんにちは、と何度も声をかけたり同じセリフを続けるのは息子も同じ。
その男の子に息子の将来の姿をぼんやりと重ねていました。
おそらくその男の子、いつもはコミュニケーションが円滑に取れないけれど、バイバイと言った時たまたま相手もバイバイと言って返してくれたのでしょうね。
だからずっとこの言葉が欲しくて、バイバイと声をかけ続けているのでしょう。
ABA的な観点だと「バイバイ」と言って反応してもらうことで、その行動が強化されていきます。
3歳の息子には会話より先に教えることがたくさんあるのですが、将来自分の気持ちをちゃんと伝えて人との会話を楽しめるよう、一つずつ教えていこうと心に誓った一日でした。
最近読んでよかった本はこちら。
ABA療育で話せるようになった女の子とお父さんの話に胸を打たれました。