【映画 ぼくと魔法の言葉たち】自立した自閉症の青年の幸せな姿に勇気をもらえる作品【★★★★☆】

3歳で自閉症の症状が急に現れ、言葉を失ったオーウェン 

それまでは発達に疑問を持ったことはなく、順調に成長していきました。

言葉を流暢に話していた頃、お父さんとごっこ遊びをする映像がホームビデオに残されています。

彼が大好きなディズニー映画の一つ、ピーターパンのワンシーン。

ピーターパンとピーフック船長が対決するシーンです。

いわゆる折れ線型ですね。

3歳を過ぎても折れ線型の症状が出ることがあるとは、初めて知りました。

 

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ディズニー映画が大好きで、発語が失われて以降初めて話した言葉は、映画リトルマーメイドの“ just your voice ”というセリフ。

オーウェンは大好きなディズニー映画を通じて現実世界を理解し、成長していきます。

 

映画撮影時は23歳。

自分が大好きなディズニー映画を観る会を主宰し、特別支援の仲間達と毎回一本映画見てお互い感想を語り合います。

そう、オーウェンは言語能力やソーシャルスキルが高いんです!

ご本人の頑張りとご両親の教育の賜物でしょうか。

アメリカの療育や支援体制が良かったのかもしれません。

 

このディズニー映画を見る会すごいんですよ。

ディズニー映画の本物の声優さんも遊びに来てくれる程です(笑) 

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愛する家族に恵まれ、仕事もあり、支援者付きの家に1人暮らしをしている。

可愛い彼女もいる。

そして大好きなディズニー映画という趣味がある。

いじめられたり失恋しても大好きなディズニーをよりどころにして立ち向かっていける。

キャラクターと自分が登場する物語を作ったり、映画で主人公が悲しむ場面を見ることで自分の傷を癒していきます。

 

彼は十分幸せで、自立していますよね。

親御さんや健常者のお兄さんは将来のことを不安に思っています。

でもオーウェンはこれから困難があっても乗り越えていける、自分は大丈夫だと信じているんです。

 

何を見ても結局この結論に至ってしまうのですが…

小さい頃に療育で生活スキルやソーシャルスキルをつけてあげる

就学以降は好きなこと・得意なことを見つけて応援する

愛情をもっていつでも味方であることを伝え、接する

そうやってベストを尽くせば、本人も家族も十分幸せに暮らしていけるんじゃないかなと改めて思いました。

 

コロナ禍の今、おうち時間がたっぷりあるゴールデンウィーク

ゆったりと鑑賞し、自分のあり方を見つめ直せる一本です。

困難なことがあっても歩みを止めずに進んで行こう、そう思わせてくれました。

 

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ぼくと魔法の言葉たち(字幕版)

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