主人公横井さんは二次創作やオリジナル漫画を描く漫画家。
彼のオリジナル作品は「自閉的な性格の主人公が周囲になじめず孤立し絶望する」漫画が多い。
あるアポなしで彼の部屋にやってきた女の子、斎藤さん。
横井さんの描く漫画に共感した彼女は、幼少期から生きづらさを抱え、生きるのが苦しくて仕方ない、ギリギリで生きている女の子だった…
主人公も女の子も、程度の差こそあれ自閉症スペクトラムです。
「知的障害のない自閉症」という意味でアスペルガー、アスペル彼女です。
私だけみんなと話ができなくて
私だけ怒ってて
先生も話を聞いてくれなかった
普通の人に生まれなかった
私だけ計算できない教室
私だけかくれんぼ終わったのを分からなくて探し続ける公園
当たり前にできる人たちから努力が足りないと責められる
高機能自閉症で社会性の遅れから対人関係に困難を抱えている人の自伝や漫画を読むと、彼らは周りの人と楽しくコミュニケーションを取りたい、仲良くしたいという気持ちは人一倍あるんです。
普通に友人が欲しくて、理解し合って仲間に入れてもらうことを望んでいます。
でも相手の反応を予想できず、言葉の裏の心情を読み取れない。
その性質のせいで、クラスメイトに嫌われ疎んじられ、孤独感にさいなまれます。
横井さんと斎藤さんのように分かりあえて親密になれる人が一人でもいれば良いのにな。
沢山の友達に囲まれて人気者になることはできなくても、たった一人理解しあえる人がいれば生きていけます。
漫画の斉藤さんは子供の頃から理解されることなく、親身に支援してくれる人がそばにいませんでした。
発達障害の診断も思春期と遅れてしまいました。
だからこそ大人になってもずっと生きづらさを感じていたのだと思います。
やっぱり小さい頃からその子の特性を理解し、社会的なスキルを一つずつ教えてあげるしかない!!
そうすれば大きくなった時に苦しむ事が少しでも減るかも!
親や家族はしんどいんですけどね…泣
後、やっぱり自閉症のスペクトラムの人は同じ苦しみを経験したり、自分と似たような特性を持ってる人と惹かれ合うのかな…?
この点も気になります~。
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