【漫画 光とともに…】自閉症漫画の古典的王道作品【★★★★★】

自閉症の漫画というよりも、一つのホームドラマとしてめいっぱい味わえる作品です。

 

自閉症児の光君と彼を取り巻く家族、学校の先生、友達の成長がとても眩しい。

15巻と長編なのですが、読み進めるにつれて光君大きくなったなあ…と親戚のおばちゃんのような気持ちになります。

 

正直 ABA療育的な視点で読むと、その対応あかんやろう!というツッコミが満載なのですが(笑)

お母さんの幸子さんは幼少期の初めこそ光君の障害を受け入れてませんでしたが、すぐに立ち直って前向きに彼にふさわしい環境を作っていきます。

周りの人の理解のなさや圧力にも屈しません。

夫とも最初はすれ違いこそすれ、一巻の途中から夫婦で力を合わせて降りかかってくる困難にも適応していきます。

 

光君は自閉症度は重度だしこだわりや脱走など問題行動も多いのですが、周りの人からのサポートが素晴らしい。
光君の保育園からの友達や先生はとても愛情深く優しいのです。

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もちろん自閉症の光君に意地悪をしたり、幸子さんに辛く当たる人もいます。

でもそれぞれの人にも事情があり、そういった人間の心の機微が冗長にならず繊細に描かれており、作者の方の人間全体への深い愛情を感じました。

悪い人があまり出てきません。

 

ただ、今子供の癇癪や他害行動にほとほと困って落ち込んでいる方にはあまりお勧めできません。

光君のような症状の子が大きくなったら家族はどういうことに困るのか、という未来がありありと描かれているので、暗い未来を想像してしまうかもしれません。

実際子供の障害が発覚した時に初めて読んだ漫画作品がこれです。

全15巻一気読みしました。

ホームドラマとしてすごく心に残る良い作品だと思ったのですが、読んだ後は少し落ち込みました。

 

1巻で幼児編は終わり、2巻から小学生です。

 なんと2月19日まで1巻と2巻は無料お試しで読めます!


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1巻の最後、保育園の卒業式で「大きくなったら何になりたいか」を自ら発表する場があるのですが、光君が何になりたいか、何になれるかなんてわからない…

そんな光君と手を繋ぎお母さんの幸子さんは卒園式で何と発表したでしょうか?

私は毎回この部分を読むと涙が出ます。

 

ぜひぜひご自分で確かめてくださいね。

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