三十歳独身男性大吉は亡き祖父が愛人との間に残した6歳の女の子りんを、祖父の葬式を機に預かり育てることに。
育児経験はもちろんない大吉ですが、持ち前の観察力とりんを一人の人間として大切に向き合う姿勢で共同生活を続けていきます。
3巻で育児に向き合うパパ友との会話の中で、「子供との時間も自分の時間、自分を犠牲にしてきたとは子供に言いたくない」とのセリフが。
…いつも自分の時間が足りない、もっと欲しいと思ってました。
自閉症に関わらず、育児は確かに大変。
自分を犠牲にして、時間も気力も搾取されてる気がする。
旦那に「自分の時間が欲しいよ…」とつぶやいたら、俺とか息子との時間は自分時間に含まれてないの?と言われてふと気がつきました。
子供との時間、家族との時間も自分の大切な時間だよね。
これこそがかけがえのない私の日常なんだ。
息子を追いかけ回したり、ぐずったら消去したり大変でイライラするけど…
息子のふっくらしたほっぺたとか、自分に似てる爪の形とか、不器用ながら集中してる時に寄せた眉根にできる皺とか…息子こそが私の時間を彩どる存在なんだよね。
ひたすら横につなげたブロックを作って「できた〜!」と駆け寄ってきたり、うんしょよっこいせとズボンを自分で履いても半けつになってる時とか(笑)
ついふふっと微笑んでしまうその瞬間の積み重ねが私の日常で、それこそが慈しむべき対象だよなあ。
曇った心に光が射し込んだ一冊でした。
2月23日までKindleでは1〜3巻が無料で読めます。
新装版 うさぎドロップ (1)【期間限定 無料お試し版】 (FEEL COMICS swing)
新装版 うさぎドロップ (2)【期間限定 無料お試し版】 (FEEL COMICS swing)
新装版 うさぎドロップ (3)【期間限定 無料お試し版】 (FEEL COMICS swing)
1~4巻がりんちゃんの子供時代、5巻以降は高校生になり第二部です。