臨床心理士・医学博士の大学教授が発達障害児育児や療育についてつぶやいていらっしゃる Twitter のアカウントがあるのですが、その方が「子供が自閉症かもしれない」と疑った親御さん向けに自閉症の初期知識についてまとめたものを2,980円で売られています。
タイムラインを詳しく精査したわけでもなく、またそのnoteを買って読んでいないので、なぜ炎上してるかは詳しくは分かりません。
途中から値段を上げたこと、書籍の値段に比べて高額なこと、内容が書籍の寄せ集めにしか過ぎないこと、引用元が明示されていなかったこと、そもそも本当に教授でかつそのnoteの売上金が研究に使われるのかどうか不明なこと
これらが批判の的になっているようです。
ここまで調べてると気になって買いたくなったのですが(笑)
2,980円は高いです。
最新の研究に基づいた知見と自閉症児に対するめっちゃ効果的な療育的対応がどっさり書いてあるなら買いたいですが、そうではなさそう。
子供が自閉症と診断されたり、自閉症かもしれないと疑っている方には、平岩先生の「自閉症スペクトラム障害-療育と対応を考える」をおすすめします。
Kindleなら839円、紙の本なら902円です。
試し読みもできるし、本であれば編集者によるチェックが何度も入っているので安心です。
自閉症に関してまず親が知りたいことは、この一冊を読めばまるっと分かります。
自閉症とは何か?早期発見した後どうするのか?どういった療育方法があるのか?
予後はどうなっているのか?効果的な療育は?などなど。
平岩先生は自閉症の診断、療育及び臨床の第一人者で、この本は科学的根拠に基づいて書かれています。
また「生温かく見守るんじゃねえ、子供にスキルをつけさせて、自己肯定感を上げるべく療育的対応をすべし」と明言されており(もっとオブラートに包まれていますがw)、これを読めば自分が子供に何をすべきなのか方針を決められます。
子供が自閉症と診断された…もしかして自閉症かもしれない…自閉症だったらこの先どうなるの…
と呆然として何も手につかなくなった方には、この本を強くお勧めします~!
子供が自閉症と診断されたり、自閉症かもしれない…と疑った時のどん底の気持ちは今でも忘れられないほど辛いものでした。
なので耐え難い苦しみにいて、息ができなくなる程胸が締め付けられる親御さんの気持ちはとても分かります。
あの時「買えば自閉症がすっかり治る壺」や「飲めば育児の悩みが一瞬にして消え去る水」を売りつけられたら、きっと10万円でも買っていたと思います。
意味のないカウンセリングやただ子供を見守るだけの療育を試したり、しょーもない本もずいぶん読みました。
色々試行錯誤する中で一番いいと思ったのが ABA だったので、今はそれに心血注いでいます。
サービスの値段設定は購買者が満足すれば高くとも成り立つので、2,980円でもnoteを買った方が満足できればそれで良いですしね。
自閉症児を育てる親御さんの辛い気持ちが少しでも減るような、正しい情報が行き渡ることを願っています。